第5章 こんなはずじゃなかったのにっ!!
「教官達もお前のこと褒めてたぞ!
己のためではなく友のために拳を振るったお前は誇りある男だって!」
大和は自分が褒められたかのように喜ぶ。
(いや、私は思いっきり自分の為に拳を振るったんだけど…………)
は1人そう思う。
「これで成績が良ければ旗手に相応しい男になるぞ!」
「………………え?」
「お前が座学をサボらないように今日から見張るからなっ!
手を抜くなよ!!」
大和の宣言がまるで死刑宣告のようでは1人うな垂れた。
(こんなはずじゃなかったのに…………!!!)
どうしたら旗手が回避できるのかは頭を抱えるのであった。