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私だってチタタプしてヒンナしたいっ!

第5章 こんなはずじゃなかったのにっ!!




(なんでお礼を言われたんだろう?
まぁ、いいか。
これで暴力事件を起こしたことになるから品行方正に当てはまらなくなって旗手を逃れられるはず!!)


そうが突然、生徒5人を完膚無きまで叩きのめしたのは暴力事件を起こし、品行方正じゃなくなるようにしたのだ。
ちなみにが選んだ5人は入学当初からに対し、陰口を言ったり、すれ違いざまに嫌味を言ってきたり、いつか機会があればやり返そうと思っていた5人だった。


(これで運良く停学、退学になったりしないかなー)


は自分の作戦が上手くいったと思っていた。
この時までは。














「おい!
勇作!!
聞いたぞっ!!」


翌日、大和がに詰め寄ってきた。


「お前、人助けをしたらしいじゃないかっ!!」


大和の言葉には思わず首を傾げた。


「誰が人助けをしたって?」

「お前だよ。
勇作!
もうその噂で持ちきりだぞ!!」


そう言った大和は興奮気味だった。


「?????
人違いじゃあないか?
私は人助けした記憶なんてないぞ?」


人を蹴り飛ばした記憶はあるけど、とは心の中で思った。


「とぼけるなって!
目撃証言もあるし、お前に助けられた本人もそう言ってるんだぜ?」


大和の言葉にますます首を傾げる。


「なんでもイジメられてる場面を見た瞬間、窓から飛び出して駆けつけて5人相手に立ち回ったらしいじゃないか!!」

「!!」


そこでようやくは昨日、お礼を言ってきた気弱そうな男子生徒を思い出した。


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