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私だってチタタプしてヒンナしたいっ!

第5章 こんなはずじゃなかったのにっ!!




「おい!
勇作!!
お前、また試験で手を抜いただろ!?」


教室で本を読んでいたに大和が詰め寄る。
は思わずため息を大和にバレないようにつく。


「いや。
手なんか抜いてないよ。
あれが私の全力さ」


は笑って誤魔化す。


「あれがお前の全力なワケがあるか。
お前はもっと出来るヤツだ」


大和はそう言って腕組みをし、何故か威張る。

あの勝負からと大和は何度か会話をするようになり、会話の度に気があうことが判明し、2人はよく連むようになった。


「大和は私を買いかぶりすぎだ」


は呆れたように言うとまた本を読み始めた。


「買いかぶりじゃあないさっ!」


大和はそう言いながらの読んでいた本を奪った。


「俺は勇作が出来るやつだと思っている!!
次の試験で、また手を抜いてみろ!
承知しないからな!!」


大和はそう言うとの本を奪ったまま自分の席へ戻って行ってしまった。
大和に本を奪われたは頬杖をついて大きくため息をついた。


(どうしよう…………。
試験で手を抜いた事が大和にバレている………。
バレているっていうかどうやって気づいたんだろ………。

このままじゃ私の作戦が失敗してしまう………!!)


の作戦とは。

とある日の座学にて旗手の役割の説明があった。
その説明を聞いていたは、


(そういえば勇作って尾形に殺された時に旗を持ってなかったっけ…………?
いや、持ってたわ!!
確実に持ってた!!)


原作の花沢 勇作は二〇三高地で尾形 百之助に殺された時に軍旗を持っていたことを思い出した。


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