第4章 あれれ〜?おかしいぞ〜??
「まいった。
まさか君が自顕流(じげんりゅう)を使うとは思ってなかった。
よく考えたら花沢准将は薩摩出身だったな」
少年が立ち上がってに話しかける。
「剣術には自信があったんだけどな。
こんなにアッサリ負けるとは思っていなかった」
「いや、私もギリギリ避けれただけだよ。
次やったら君が勝つさ」
「そんな謙遜するなよ」
少年はニヤリと笑った。
「おい、花沢がに勝ったぞ!?」
「嘘だろ。
だっては北辰一刀流(ほくしんいっとうりゅう)の免許皆伝者で東京じゃ敵なしと言われるほどだぞ!?」
周囲のざわめきがの耳に入る。
「…………君、北辰一刀流の免許皆伝者なの?」
は恐る恐る少年に聞いた。
「あぁ。
最近じゃ俺といい勝負になる同年代がいなくて大人と手合わせしているんだ」
少年の言葉には青ざめた。
(目立たないように過ごそうと思っていたのに私はとんでもないやつに勝ってしまった!!!)
「だから花沢、お前とはたまに手合わせを願いたい」
そう言った少年の目はキラキラと輝いていた。
これがと少年、 大和の出会いだった。
《補足》
・花沢パパの階級は原作だと中将ですが、一般的な平時の昇進スピードを調べたところ中将は50代かららしく、今書いているところは原作から10何年前の設定なので准将にしました。
・自顕流をいろいろ調べたら掛け声がキェーに聞こえると書いてありました。
なのでさんにも鯉登少尉と同じように奇声を発してもらいました笑