第4章 あれれ〜?おかしいぞ〜??
「双方、構えっ!!」
と少年は教官の号令で木刀を構える。
「はじめっ!!」
教官の合図と同時に飛び出したのは少年の方だった。
(先手必勝っ!!
もらったっ!!!)
少年はの頭を狙って木刀を振り下ろす。
それをは避けた。
「ちっ!
今のを避けるとはっ!!」
少年は舌打ちしながら、次の攻撃を繰り出すが、はそれも避けた。
「ちょこまかと避けやがって………!!」
少年の攻撃が大振りになったのをは見逃さなかった。
空いている少年の脇腹をは木刀で攻撃を叩き込んだ。
「うぐっ!!」
よろめく少年。
だが、直ぐに体勢を整えた。
しかし、はその一瞬をつき、少年の肩を狙って木刀を振り下ろす。
少年は慌てて、の攻撃を木刀で受け止めようと構えた。
「ッキエェェイィィッッ!!!!」
は謎の奇声を上げながら少年の木刀ごと少年の肩に攻撃を振り下ろした。
「ぐあぁっ!!」
肩に思いっきり攻撃が入り、少年はその場に崩れ落ちた。
「そこまでっ!!
勝者、花沢 勇作!!」
教官の言葉には構えていた木刀を下ろし、少年に向かって一礼した。
少年が負けたことに騒つく生徒達。