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君が光に変えていく

第1章 邂逅。


それにしても、と2人は考える。
こんな異質な状況にも関わらず、1番困惑しているであろう一般人の彼女が困惑していないのは何故だろう。ここではそういうものが一般的なのだろうか?と熟考していた。
彼女が戸惑っていないのではなく、嬉しさや感動が大きくて、なおかつそれを抑えようと頑張っている為、無表情なのは気付けるはずもなく、またその様子に推測とは異なるような違和感を感じていながらも、漫画になっているとまでは誰も予想がつかないので、もう一歩違和感の正体が掴みきれないクロロなのである。
ど、ど、...どうしよう...下手な嘘はさっきも考えたけど通じないので却下。夢小説の主人公のように原作本とか隠そうと頑張る?だから嘘は通じないんだって私!却下よ却下、ど却下よ!
って日常ネタ言ってる場合じゃないわよね..うーん..まぁ、紙面上ではなく、生きた人で、もうここに来てしまったんだとするなら..話しても、良いはずだ。ダメならこんなとこ連れてこないよね!連れてきた人がいるかは知らないけど、ほら、こう、大いなる世界の意志的なアレだよアレ。まぁこのまま黙ってても仕方ないし..眼福だけど。
覚悟を決めて、口を開く
「私は、貴方達のことを知っています。クロロさん、シャルナークさん。」
目を見開く2人。
考え込むように思考を働かせながら、こちらの言葉をまつ2人に、流石旅団の参謀だなぁ。と思いながら言葉を紡ぐ
「この世界には、HUNTER × HUNTERという漫画があります。」
といい、いつも枕元の鍵付きの引き出しに入れてあるHUNTER × HUNTERのファンブックを取り出して見せる。
「これには、とある少年の、ハンターとしての物語が書かれています。この物語の登場人物として、幻影旅団、ゾルディック家、ハンター協会等が出てくるのです」
...言ってしまった。驚きの目で、こちらを見つめる彼ら
見せてもらってもいいかな?とクロロに言われたので、大人しく渡す。
2人は黙ってページを開き、眺め、読む
(僕達のことも書いてある..のか...?しまった、文字が読めない..でも絵で何となくわかる、俺たちの念能力や個人情報が尽く載っているんだろう。..多分団長は読めるのかな..。)
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