第1章 邂逅。
よ、よかった..というか嬉しみが深すぎた..これからお料理がんばろ...
とモチベをあげつつ、ありがとう、と感謝をのべる
クロロも粛々と食事をしていた。
穏やかな雰囲気で食事の時間は流れ、時は過ぎていく。
夜、2人が風呂に入ったりリビングでゆったりしている間に布団を敷く。
「えーと、これがリビングの電気で、こっちが部屋の電気のリモコンです。何か用があればノックしてくだされば起きていれば返事しますね。では、おやすみなさい」
一通り説明をしてリモコンを渡すと、シャルナークに怪訝そうな顔をされた
「別にそこまでしなくてもいいんだよ?食事も洗濯も、その上布団まで敷いてもらっちゃって。...なんか、ごめん..」
今度はこちらが驚く番だった。
驚いた..旅団以外の人間にこんなに情があるなんて。まぁ、シャルとか団長とかは特にそれらしい、のかもしれない。と思って納得。
2話
「何を言ってるんですか、しょうがないじゃないですか、言わばこれは私には超絶ラッキーな不慮の事故みたいなものです。私としてはお二人が居てくれるだけでもういくらでも頑張れちゃうんですよ。だから気にしないでください。」
それでも納得出来ないなら、そうですね...
うーむ、と唸りながら目の前の彼女はとても真剣に悩む
(なんだか、とても変な気分だ。自分で言うのもなんだが、俺達のやってることは決して通りすがりの一般人に好かれるような事ではないし、好かれたいとも思わない。俺達一人一人の人間性も、本当はみんなが1番わかってる。受け入れられることは無いんだ、一般に。と、すれば..彼女が異常なのか、俺達の一般はここでは一般ではないのか。.....おそらく前者。これは勘だけどね。...っていうか、紙面上のヤツを本気で実在してると思って、尚会いたいなんて途方もない話だ。一般人枠なわけない、か..いいじゃん、俺達にはお似合いなファンだ。これで純粋な平均枠の人間でも扱いに困るし、うん)
無意識に口角が上がるのを感じる。
僕は何がそんなに楽しいんだろう。自分でもよくわかんないや。ホームシックってやつかな?いや違うか
僕が長考している間またずっと頭を悩ませる彼女に目を向ける
そうすると彼女はちらっとこちらを見て、目があった事に驚き、フリーズしてしまう
(こうしてると、フツーの女の子なんだけどな。)
