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君が光に変えていく

第1章 邂逅。


普段は何をするのだろう。日常での会話は?集まる頻度は?好きなものは?嫌いなものは?普通の人に対してはどういう反応をするんだろう。
ただ、描かれていない彼らを見てみたい。
そう、思うのです
長らく思考した彼女はベットに身を投げ出し、目を瞑る。
もし、もし私が幻影旅団に会えたら。
きっと、言葉は出てこないのだろう。殺されてしまうかもしれない。
でも、いいのだ、彼らに会えただけで、私の意味は達成されたのだから。
「ま、会えるわけないけどさ..諦めちゃ、いけない気がするんだ」
と、呟き、眠りに落ちる。
唐突に、隕石が家に落ちてきて倒壊してしまったらなんていう例え話のようなありえない確率を超えて、奇跡が起こるまで、後少し

「ん..」
目覚ましが鳴る。起き上がり、支度をする
「あ、起きた」
.....誰?
ゆっくりと目を開け、昨日閉めたはずのカーテンから刺す光に顔を顰める
「ねー、団長、起きたよーこの子」
団長...?
あー、昨日あんな事を考えたから、もしかしたら夢なのかもしれない。起きる直前にみる白昼夢のような..
なら、
「あと少し..だけ..」
見ていたい。
この、ハンターハンターの漫画では死んでしまった筈のシャルナークがいる夢を。
涙が頬を伝うのを感じる。
昨日も泣いたのに、夢でも泣くのか。
目が腫れそうだな、なんて考えながら目の前の彼をしっかりとみる
「どうしたの?何処かいたい?特に変な事はしてないから一般人でも怪我はないはずだけど..」
とこちらを除きこむシャルナーク。
伸ばされた手で拭われる涙と、手の感触。
あまりにリアルで思わず、幻想を呟いてしまった
「もしかして..現実?」
そんな筈はない。
だって、だって..そんな、都合のいい話は..
「うん、現実だよ?
君にとっては起きたら知らない男性が部屋にいた、なんてあまり信じたくないかもしれないけど」
頬をかいて、寝転んで固まったままの私に説明するシャルナーク
今度こそ、反射的に涙が出てしまって、止めることは出来なかった
「わわ、えっと、そうだよね、知らない人が部屋にいたらびっくりするよね、安心して?僕は変な人じゃ..って部屋にいる時点で充分へんな人か、ちょっと団長!寝てないでなんとかしてよー!」
その言葉で座って壁によっかかり片膝をたててすやすやとおやすみしているクロロが視界に入る。
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