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不毛な犬と強がりな猫

第2章 犬の後悔


結城真理亜さん(僕の好きだった?人)

は風紀委員で運悪く朝練の無かった俺は

校門前の服装チェックで彼女と会ってしまった

振られた翌日から随分とついてない

その上去り際に微笑まれたものだから

なんだか胃が痛いような気までする

『長太郎。下向いて歩くと誰かにぶつかるよ。』

『はーちゃん!』

『おはよ。あんたでかいんだから気をつけなさい。女の子にでもぶつかったら怪我させるよ。』

『おはよう。うん。気をつける。』

『…はぁ。いつまで落ち込んでるのよ。宍戸さんに言いつけるわよ?』

『それはもう怒られ済みなんだよね。』

『あーぁ。誰が言ってもダメみたいね。昨日はちゃんと聞いてあげられなかったし、放課後聞いてあげるからうちに帰ったら連絡しなさい。』

『そうする。いつもごめんねはーちゃん。』

『別に暇だし。じゃあね。』

『うん。また夜に。』

どうしてあんなに優しいんだろう

僕には真似出来ない

もしもはーちゃんが失恋したりしたら

うまく慰めたりできるのかな

そもそもはーちゃんは失恋したことあるのかな

はーちゃんああ見えて結構大人っぽい考え方してるしあるんだろうな

どんな人を好きになるんだろう

前にどんな人が好きなの?ってきいたら

背が高い人って言ってたけど

中身のことは全然言ってなかったし…

今日聞いてみようかな…

『鳳!チャイム鳴ってるぞ!教室入れー。』

『あ、はい!すみません!』

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