第2章 ご近所付き合いは良好に
「案内したかった場所ってここ?」
私たちは黒尾くんのおススメの定食屋さんを教えてもらいつつ一度家に戻った。
黒尾くんはバレーボールを持ってくると今度は駅とは反対方向に3分もしないくらいの公園のような空き地のような場所に連れてきてくれた。
黒尾「そっ!ここが俺の秘密の特訓場所。まぁ、正しくは俺と研磨のだけど。」
(!?ここがあの、回想シーンの!)
「秘密の…笑
研磨くんってお向かいさんの家の息子さんだよね?」
(めちゃくちゃ知ってますなんて言えない…)
黒尾「笑うなよ、そう言った方が青春ぽいだろ…。…あぁそう、今中3で、研磨もバレー部。今日は部活午前終わりって言ってたし、さっきLI○Eしといたからもうすぐくるはず…」
?「もういるけど…」
黒尾/夏音「…!?」
黒尾「おー、悪い。気づかなかったわ。
夏音こいつがお前ん家の向かいに住んでる孤爪研磨。
で、研磨。こっちが新しく引っ越してきた古賀夏音。」
研磨「…どうも。」
「よ、よろしくお願いします!えっと、研磨くんって呼んでもいい?」
研磨「あ、はい、なんでも大丈夫です。」
「よかった!私のことも好きに呼んでね!あと敬語とか大丈夫だから!仲良くしてもらえると嬉しいな!」
研磨「あ、は…うん。よろしく。」
(えっ…。うわ、笑ってくれた。研磨くんて暗めなイメージだったけど意外と親しみやすいのかな?
なんか…いや、結構嬉しいかも…)
黒尾「よし、自己紹介も終わったみたいだし……バレーするか!」
研磨「えっ…」
「えっ!?」