第2章 ご近所付き合いは良好に
黒尾「あーなるほど、俺の部屋覗いたわけかー。やーらしい。」
「なっ!?黒尾くんだって私の部屋覗いたじゃない!」
黒尾「俺は謝ったからいーの。」
「何それ!…でも確かに謝られた気がしなくもない…
…ごめん」
黒尾「ぷっ、何その顔!ぜんぜん謝ってる奴の顔じゃないだろ!」
「だってー!」
黒尾「可愛い顔が台無し笑笑」
「えっ…」
(今この人なんて言った!?何かサラッとすごいこと言わなかった!冗談かもしれないけど不覚にもときめいてしまった…)
「ちょ、ちょっと笑いすぎ!」
黒尾「あー、悪かったって。
話戻すけどバレー部ってのは正解。バレー部入って春こ…全国目指すんだ…。」
「そっか。そうだよね。無責任かもだけど黒尾くんなら春高行ける気がする。応援してるね!」
そう言ったら黒尾くんはちょっと驚いたような顔をした。
(さすがに2年後の未来を知ってるなんて言えないし、余計なこと言って黒尾くんたちの未来を変えるべきじゃないもんね…。)
黒尾「馬鹿にしないんだな…。てか、春高わかるのか!もしかしてバレー詳しかったり?」
「いや!詳しくわないんだけどちょっと好きかなって…。」
黒尾「そっか…。なんか、よくわかんねぇけど今の行けると思うって言葉、すごいずっしりきた…。あー、なんつーか、ありがとな。」
「!!…うん!」
(マンガの世界とまったく同じ未来になるかはわからないし、あのストーリーは一旦忘れて、私なりに黒尾くんのこと、音駒のことをこの世界で応援していこう!)
黒尾「そーだ!もう一か所案内したいんだけどいいか?
ついでに何個かオススメの定食屋も教えるからさ!」
「もちろん!何か所でもついてくよ!」
黒尾「なんだそれ笑じゃあ行くか!」