第2章 ご近所付き合いは良好に
「じゃあ、いってきます!」
黒尾母/母「いってらっしゃい!」
2人が黒尾くんの家の中に入っていくのをみて歩き出した黒尾くんの後を追いかけた。
黒尾「とりあえずどこから行くかなあ」
「コンビニ!1番近いコンビニが知りたい!」
黒尾「りょーかい。じゃあ、コンビニ見つつ駅までのルートと、まぁ適当に行くか。」
「うん!ありがとう!」
近くのコンビニは歩いて五分くらいのところにあってそこからさらに10分くらい歩くと駅があった。
駅の周りは寂れてるまでとはいかないもののとくににぎわってるわけでもなく近くにちょっとした定食屋さんがあるくらいだった。
黒尾「この駅から5駅で音駒高校の最寄り駅。不安なら一緒に登校するか?」
「えっ!いいの!?ぜひ!!」
(不安なのはもちろんだけど、黒尾くんから一緒に登校しないかなんて誘われて断る訳がないよ!)
黒尾「おー。なんか、道案内してる間夏音めっちゃ必死に道覚えようとキョロキョロしてたし、もしかしなくても方向音痴だろ?」
「う、実は… 方向音痴というか、道を覚えるまでに人の倍以上時間がかかるというか…。」
黒尾「そういうのを方向音痴っていうんだろ?笑
隣の家から出発したのにいつまでたっても夏音が登校してこないとかになったら笑えるからな」
「いやいや、そこは笑い話にもならないからな、でしょ!でも、一緒に登校してもらえるのは本当に助かる!できるだけ早く道覚えるからそれまでよろしくお願いします!」
黒尾「…っえ」
「?何?私何か変なこと言った!?」
黒尾「いや、…俺は道覚えた後も一緒のつもりだったんだけど…」
「えっ?何?ごめん、聞こえなかった!」
黒尾「…いや!なんでもねーよ!部活始まったら朝練とかあるだろうし早く道覚えろよ!」
「うん!そうだよねー、バレー部忙しいだろうしね。」
黒尾「えっ…俺バレー部入るって言った?」
(あっ!…やばい!つい勢いで…!)
「えっ、あっ、ほら言われてないけど、朝窓から黒尾くんの部屋が見えたときバレーボールっぽいのが見えたから…!!」
(あるよね、黒尾くんの部屋にならバレーボール置いてあるよね!
置いてあってくれー!)
「それでバレー部かな?って!」