第2章 ご近所付き合いは良好に
ピンポーン
黒尾母?「はいはーい!」
チャイムを鳴らすと明るい感じの女の人がバタバタと走って出てきた。
母「どーも、はじめまして。隣に越してきた古賀です。
よろしくお願いします。」
黒尾母?「新しいお隣さん!こちらこそよろしくお願いします!
そちらは娘さん?うちの息子と同じくらいかしら?」
母「はい、今年高校に入学する娘です。私、なにかと出張が多い仕事でして、ご迷惑かもしれませんが、気にかけていただいけると…。」
黒尾母「今年高校生!じゃあ、うちの息子と同い年だわ!もちろん、1人のとき、1人じゃなくても、いつでも頼ってね!」
「はい!よろしくお願いします!」
と話していたら黒尾母の後ろからひょこっと黒尾くんが顔を出した。
黒尾「どーも。」
黒尾母「あら、ちょうどいい。これがうちの息子の鉄朗です。よろしくねー。」
「あっ、はい…。えっと、さっき…。」
黒尾母/母「さっき?」
黒尾「さっき窓越しに話したんだよ。部屋の窓ちょうど向かい合ってて。」
黒尾母「あら!そうなの!なんか幼なじみみたいでいいわね!そういうの!」
(わかります!窓越しの幼なじみとの会話って憧れますよね!)
黒尾「そうか?あー、そうだ春からこいつも音駒に入学するらしい。」
黒尾母「えーー!?そうなの?じゃあ、今のうちに親睦ふかめちゃいましょうよ!こっちに引っ越してきたばっかりで不安でしょうし。
鉄朗が友人1号ってことで。今日一緒に夕飯でもどうかしら?」
「はい、ぜひ!ありがとうございます!」
(引っ越してきて不安というか、別世界にきて不安だったから気遣ってもらえるのはありがたい!!)
母「すみません、お気遣いいただいて。ありがとうございます。
夕飯ご一緒に作らせてください。」
黒尾母「いえいえ。せっかくですから!そうですね。一緒に作りましょう。夜まで時間もあるし荷ほどきとかすんでるなら一緒にお茶でもしませんか?」
母「まぁ!ぜひ!」
「あっ!じゃあ私もお手伝いを…!」
黒尾「夏音は時間があるなら俺と行動。近くを案内してやるよ。で、間に合えば手伝いすれば?」
「えっ、案内してくれるの?」
黒尾母「それがいいわね!こっちは気にしないでいってらっしゃい!」