第1章 目が覚めたら…
私はなるべくなにごともない風を装いながらささっと朝食をすませた。
(いったん部屋に戻って落ち着いて整理しよう。
おそらく、さっき目覚めたのが私の部屋なはず!)
そそくさとリビングを出ようとするとさっきの女の人もとい、母親?に呼び止められる。
母?「10時くらいになったら降りてきて。ご近所さんに挨拶済ませちゃうから」
「り、りり、了解です!!」
母?「…まだ寝ぼけてるの?もー、あはは」
(突然すぎて変な反応になっちゃったよ!でも、寝ぼけてるで済ませてくれて良かった…。)
パタン
(ふー、無事に部屋に到着。)
とりあえず、なにか手がかりを探して部屋をあさってみる。
結局わかったことは
携帯から今日の日付と現在地。西暦は私の記憶と違いはない日付は4月3日。場所は東京都×××***°°°。
LI○Eはあるけど友達は1人も登録されていない。
そして問題は机の上にキレイに揃えられた高校のパンフレットに案内、制服そして学生証。
学生証を見る限りなまえは古賀夏音で変わりないらしい。
ただ…私は今年、音駒高校へ入学するらしい。
(あれ?音駒高校ってどっかで聞いたことあるような?)
そんなことを考えているとふっと窓の外で物陰が動いた。
道路に面していない方のお隣さんと向かい合ってる窓だ。
(うわっ、お隣さんと窓近っ!?レースのカーテン開けたら丸見えじゃん!)
そっとカーテンを開けてみるとバチっとお隣の窓から見える部屋にいた人と目があった。
ちょうど換気か何かで窓を開けたところらしい。
その人に私は目を奪われた。
「…っえ!?クロ!?」
どこからどう見てもハイキューの黒尾鉄朗がそこにいた。