• テキストサイズ

2度目の青春は想像以上!? HQ

第2章 ご近所付き合いは良好に



そして黒尾くんの家を出て10秒後
私の家に到着。


「えっと…ありがとう。
お母さん、おいてきちゃってごめんね。明日の朝には迎えにいくから。」


黒尾「おう。気にすんな。隣の家にみんないるとはいえちゃんと戸締りしろよ。」



「うん!」


研磨「じゃあ、おやすみ。」


「うん、おやすみ!今日はありがとう!」


黒尾「おやすみ。また明日な。」



2人に見送られながら家に入っていく。


急いで部屋に上がって道路に面した方の窓から2人を探す。
研磨くんはもう家に入ってしまったみたいでちょうど家のドアを開けようとしていた黒尾くんと目があった。


黒尾くんは驚いたあとフッと微笑んでまた、口パクで
お、や、す、み、
と言った。


私も口パクで返す。


「お、や、す、み」


さっきもおやすみ、なんて言い合ったはずなのに今の方がドキドキしてる。


言い終わってもなかなか目線が外せない。
黒尾くんはジェスチャーで早く寝ろと伝えてきた仕方ないからカーテンを閉める。

少ししてカーテンを開けるともう黒尾くんは家に入っていた。


(私がカーテン閉めるの待っててくれたんだ…。)








お風呂を済ませベッドに入ってもなかなか寝つけなかった。


(1日いろいろあった。
知らない場所に知らない家族。
黒尾くんと研磨くんに出会いバレーをして、たぶん仲良くなれて。
これで寝たら、目が覚めたとき私はまた、ここで目覚められるのかな。
それとも元の世界で目覚めるのかな…。
自分はどっちがいいんだろう。)





いつのまにか眠りに落ちた私は夢を見た。



誰かに聞かれた。
「あなたはどうしたい?」

漠然とした質問。
でも、何を問われているのか不思議とわかった。

「もう少し、ここにいたい…」


元の世界に大きな不満があった訳じゃない。
大切な人たちもいる。
でも、何か変えたいと、変わりたいと心のどこかで思っていた気がする。
もう少し、この世界にいたい。

もう少し…


これが私の今の答えだった。


/ 17ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp