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仮面の殺人鬼の私と精神界で閉じこもる少女

第2章 精神界と現実と人と嘘とうちと真実


うちは、嘘をつく
余り誰かと居たくない為だ
平然と嘘と真実を混ぜてしまえばいいだけなのだから
うちは、学校では私と言い、自分を追い隠す
あの時うちに話しかけて来たのは花咲と、罪歌さん、だけだった
初めてうちの精神界に入って来たのは花咲だった
『ほぉ?此処がお主の世界かぇ?』
後ろから凛とした声が響く
『.......何.......』
向きもしないで彼女に問いを投げた
だけど彼女はくすくすと笑ってた
『笑う意味が解んないんだけど?』
彼女を少し睨み
『嗚呼、済まぬのぅ、お主の様な子がこの様な世界を創るのが凄くてのぅ?』
未だにくすくす笑いながら言う彼女に少し苛立った
『だから、何なん?!用が無いならさ、消えてくんない?!』
八つ当たりをしてたんだと思う、だけど居て欲しくなくて......
こうしか言えない
『莫迦かぇ?その様な事でしか言えぬのかぇ?まるでホントの童じゃのぅ?』
着物を着てた彼女は片手で口元を隠し毒(悪口)を言い放った
『だから?!だから、何?!あんたにさ、関係無いじゃん!あんただって子供でしょう?!』
キレることしか出来ないんだ、此処まで素を出してしまうのだから
彼女の言葉は挑発だってのは知ってるけど我慢できなかった
『うちがかぇ?なわけ有るかうちはもう大人じゃよ、潜入して居るだけじゃ、阿呆』
だけど、現実は違くて、彼女はもう成人をしてた
彼女は潜入って言ってた
『ほな、それじゃぁ帰ろうかのぅ、また、現実の世界で、じゃのぅ?んーと、お主の名は何と申すのかぇ?』
後ろを向きながら彼女は問う
『森月、琳歌......』
真顔で言う
『そうかぇ、うちは花咲、花咲雅じゃ、宜しゅう頼もうかのぅ?』
そう言いながら彼女は消えていった
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