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【降谷零・安室透】そばにいさせて《ゼロの執行人編》

第2章 ゼロの執行人


「相沢、終わったよ」
『降谷さんお疲れ様です。怪我はしてませんか?』
降谷はコナンと分かれた後、風見に電話をして指示を出し、さくらに電話をかけた。
降谷からの連絡に相沢はほっと息をつく。
「左肩を負傷したが歩ける」
負傷したという降谷の言葉にさくらは一瞬動きを止める。しかし、歩けるという言葉にとりあえずは大丈夫そうだと安心する。
『わかりました。怪我をしているところ申し訳ありませんが、E7ポイントへ移動してください。二宮君が迎えに行ってます』
「了解。それと、工事中のビルと国際会議場の間に僕の車がある」
『キーは着いたままですか?回収作業を』
「あ、いや……ビルの最上階から跳んだ上に炎上したから車体はおそらく……」
『は?』
さくらの言葉を遮って放たれた降谷の言葉に彼女は理解が追いつかず、素っ頓狂な声を出した後、思わず無言になってしまう。どうやって軌道をずらしたのかと思えば相当な無茶をしたらしい。いや、確かに無茶をしなければいけなかったのだが、それでもさくらはパソコンの前で頭を抱えた。
「あとは国際会議場のガラスに向けて発砲を行っている」
さくらは降谷の言葉にハッとして落ち着きを取り戻す。
『車は作業車を手配します。国際会議場はまだ警察の調査中で一般人は入れません。どちらも公安鑑識に早急に作業してもらいます。隣の建築中のビルを含めて立ち入り規制を行っています。ビルのオーナーはとても話しの分かる方でした』
「仕事が早くて助かるよ」
『恐れ入ります。裏の理事官には私の方から一報を入れますので合流地点へ向かってください』
「ああ、わかった」
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