【降谷零・安室透】そばにいさせて《ゼロの執行人編》
第2章 ゼロの執行人
その後、なんとかコードを聞き出してカプセルの切り離しに成功したものの、軌道修正が間に合わずにカプセルは警視庁へ落ちてくることがわかった。
降谷はカプセルが警視庁にぶつかることを想像して眉を寄せる。周辺の人間は避難をしているとはいえ、4メートルを超えるカプセルが秒速10キロ以上のスピードで落ちてくる、その被害の大きさは計り知れない。
「安室さんなら今すぐ爆薬を手に入れられる?」
「耐熱カプセルを破壊するつもりか?」
降谷は驚いてコナンを見やるがコナンは首を横に振る。
「太平洋まで軌道を変えられる爆薬だよ」
「なんてこと考えるんだ」
「他に方法ある?」
その言葉に降谷はすぐに風見に電話をかけ始めた。
「風見。至急動いてくれ。……ああ、公安お得意の違法作業だ」