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【降谷零・安室透】そばにいさせて《ゼロの執行人編》

第2章 ゼロの執行人


さくらは一旦、警察庁へ戻ろうと思ったところで降谷から呼び出しがかかった。指定の場所は幸いにも警視庁近くの公園だったため、二宮に送ってもらい公園内に向かう。木製の橋に寄りかかり、自分を待っていてた相手に近づく。
「ごめん、待たせちゃった」
「僕も今来たところですよ」
第三者からは公園内でいちゃつくカップルに見えるように2人はわざとらしく密着する。降谷の腕がするりと伸びてさくらの腰を抱き、さくらは降谷の背中に腕を回す。そして、耳元で現時点で掴んでいる情報を交換した。
「いくつかアクセスポイントを巡りましたがまだ特定には至っていません。ただ、ノーアブラウザが使われているならNAZUに特定するシステムがあります。協力を要請することは可能かと……」
さくらは日下部について懸念を抱いていたものの、不確定な部分が多く報告するには至らないと判断して当たり障りのないことだけを報告する。おそらく、再捜査の依頼の件は風見から降谷に伝わっているだろうという考えもあった。
「NAZUか……ああ、わかった……よく調べた。もうすぐ、ここに小さな協力者が来る。風見も呼んであるからその後のフォローを頼んだ。」
「わかりました」
いくつか情報の交換を行い、2人で場所を移してしばらくすると、公園内の休憩所にコナンがやってきた。さくらは降谷に直接言われたわけではないが、自分がポアロの前で盗聴器を着けられそうになったことを思い出し、この子は捜査会議の盗聴を行っているのだろうという考えに辿り着く。そして今現在、盗聴されているのはおそらく風見であろうことも……
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