第2章 残酷
「ママにたくさん褒めてくれましたよ?
酷いですかね?」
僕は笑ってそう五十鈴に伝えました。
ママにたくさん褒められたいから、僕たちはたくさん狩ってきましたよ。
「酷いに決まってるでしょ…?」
今の五十鈴を見ていると、まるで僕の存在を否定しているように見えて
「もういいです」と言って飛び出しました。
僕の幸せが全部壊れました。
もう五十鈴に会いたくないと思っていました。
しかし、世界は残酷ですね。
僕のことを忘れても
僕はあなたのことを忘れたことが1度もありません。
それどころか
今となってあなたに会いたいと思うほど、五十鈴のことを考えてしまいます。
これが恋だと気づくのはまだ先の話でした。