第3章 居場所
最近おかしい夢を見る。
とても綺麗な真っ白い子。その子と一緒に人を殺す夢。
なんで殺していたのか分からない。
なんで楽しそうに笑っているのかも分からない。
でも、何故か幸せだと思いながら、遠くで目覚ましの音が鳴り響く。
その音を聞きながらゆっくり体を起こし、リビングに向かっていった。
「お母さん、お父さん、おはよう」
「おはよう。五十鈴」
優しく微笑む母親。しかし、その顔は少しやつれている。
「…っ、」
父親はまるでゴミを見るような視線で私を見る。
「おはよう。
母さん、父さん。あ、姉さんいたの?」
欠伸をしながらリビングに入ってきた妹。
「おはよう」と両親が微笑んだ。
私がこの家に来た時は2人から愛情を受けた。実の子が生まれても私を愛してくれた。
しかし、突然私の幸せは崩れる。
それは私がおままごとをしていた時だ。
お母さんの見よう見まねでおもちゃの野菜をカッターで切ろうとしていた時、指を切ったらしく
おもちゃのまな板が血で赤く染まった。
カッターで木の野菜は切れなくて
「ママ、これ切れないよ」と言った時
お母さんが血相を変えて「五十鈴、大丈夫?!」と手を握った。
私がトイレに行こうと起きた時
「だって五十鈴…飼いビトだったし、怖いし…」
「だから言っただろう!あんな子拾うなって」
そんな両親の会話をきいて、物音を立てて座り込んだ、
「あら、五十鈴?起きてたの…ごめんね…」
母親がそう言った。
しかし、まるで私を見ていないような視線だった。
そこから両親は私に冷たくあたり始めた。
こんな気味悪い子より
血の繋がりがない子供よりも実の子が可愛く見えてきたんだ、しょうがないと思い込んだ。