• テキストサイズ

Beautiful world / 東京喰種

第4章 再会


上半身をなんとか起こすと
「はい!今は玲ではなく、什造です。
僕のことを覚えていたのですか?」
嬉しそうに私に抱きついたままそう訊ねる。
“什造”
その名前も聞き覚えがあった。どこで聞いた名前なのか…。記憶を辿っても分からなかった。

「記憶が断片的な記憶しかないの…ごめん」
私は目を伏せると、什造と名乗る男性は
「僕が覚えていますから」と笑う。その笑顔をみて何故か私の心は安らいだ。
カツカツと靴を鳴らす音が聞こえる。振り返るとその騒ぎに気づいた佐々木一等だった。
「大丈夫ですか…って、赤城さん?…大丈夫?…って什造くん?」
抱きつかれ、身動きが取れないのでしゃがんだまま
「おはようございます、佐々木一等」と挨拶をするしかなかった。
「ハイセーおはようです。五十鈴とは知り合いですか?」

「その子、僕の部下なんだ。
什造くんは赤城さんのこと知り合いなの…?」
苦笑しながら佐々木一等は手を差し出す。それを見ていた什造さんは起き上がり私の手を掴まれた。私はその場を立ち上がる。
一瞬だけ、佐々木一等をみた什造さんの目は笑っていないように見えた。そして何かを隠すように微笑む。

「そうですよー。五十鈴とは昔の知り合いです。ハイセの部下とということはクインクス班ですか?」

「そうだよ。今日から配属なんだよ」
佐々木一等は微笑んだ。すると、什造さんは
「もっと早く言って欲しかったですねー。鈴屋班に配属してほしかったです。
ハイセ、クインクスって僕の元に置けないですかね?」と訊ねる。

「どうだろ…?有馬さんに頼んだら…いけるかな…?」
佐々木一等がそんなことを言うと
「ああ!そうします!有馬サンに頼んでみます」
什造さんはその有馬さんのところに向かおうとしていた。

「待って、什造くん!赤城さんは僕の部下だからね!?取らないで!」
佐々木一等は今でも泣きそうな声を上げていた。私はその光景をみて思わず笑ってしまった。
/ 21ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp