第2章 残酷
今日も解体屋として仕事をしていた。
ステージの隅っこで僕たちは
「たくさんママに褒めれたいね」
「がんばりましょう、五十音」
「たくさんがんばろう!ね、什造」という会話をしていました。
そう言って僕たちはぎゅっと手を強く握った。
それからすぐにステージの幕が上がった。
観客の黄色い声と司会者の
「解体屋の什造と五十音!!さあ今日はどうやって狩っていくのか!」というアナウンスが聞こえてた。
しかし、今日の仕事は上手くいかず、全く首を切り落とせれなかったです。
「什造ちゃんも五十音ちゃんもいい子だから、できるわ!!」というママの応援が聞こえた。
「ママ…」と僕が呟いた時
「什造!避けて!」と五十鈴ー…五十音が言った。
「どうしましたか?五十音」と訊ねたとき
ーざくっ
肉を切り裂く音が聞こえる。
振り返ると、五十鈴が首から血を流していた。
「あぁ…痛…っ」泣き叫ぶ五十鈴。
僕とは違って痛みを感じる五十鈴。
どうして庇ったのか分かりませんでした。
「え、どうして…」
「あ…、玲ちゃん…大丈夫…なら、よかった…」
僕の頬に触れる手が優しかった。
「何やってるの?!五十音!!今日の五十音は悪い子よ!!!」
ママの声が聞こえた。
「ママ、違うんです…」
僕が悪い子ですと言おうとした時
「おい、鳩がきた!」という声で会場がざわつく。そして一斉にみんな逃げていく。
「五十音、起きてください…!」
「…什造、今日も狩らなきゃ…」
弱々しく五十鈴はそう言った。「玲ちゃん…ごめんなさい」と謝りました。
「五十鈴が悪くないですよ」
そう言いながら僕は五十鈴の体を抱き抱える。
すると次々と入ってくる捜査官。
「ママ…?」
当たりを見るとママの姿がそこにはいなかった。
「飼いビトの子供か…?
そっちの子は大丈夫か?血が出てる!!」
「救護班はどこだ?」
そんな会話を聞いていると
あっという間に僕たちは保護されました。