• テキストサイズ

Beautiful world / 東京喰種

第3章 居場所



「そうだ!赤城さん。
本当は違う人にあげようと思っていたんだけど…」
がさがさとポケットからたくさんのお菓子を出してきた。

(なんで佐々木一等はこんなの持っているんだろう?)
そんなことを考えていると

「はい!これ食べて元気出して」
そう言って、私に全部渡した。
その数の多さに思わず口が緩んだ。

「これ…全部は食べれないです」

「そうだよねー。
じゃあさ、好きなお菓子を好きな数だけ持って行って」
佐々木一等は優しく微笑んだ。

「なら、これ…」
そのお菓子の山からブールドネージュを取った。
「ブールドネージュが好きなの?」

「はい!とても美味しいです。
ずっと食べていたい」

「ははは。そっか。
今度、赤城さんに会う機会あるなら
ブールドネージュたくさん用意しておくね」
そう言われて私は笑顔で
「はい、待ってます」と佐々木一等に言った。

ここに居場所があるような気がして涙が溢れそうになった。

「泣かれると困るんだよね…。
慰められるような言葉なんて思いつかなくて」
「嬉しくて…思わず…」
私がそう言うと佐々木一等は
「よしよし、いい子」と言いながら頭を撫でる。
佐々木一等は何かを閃いたように
「いっそ僕に抱きついて泣いちゃう?」
さぁ、来い!と言わんばかりに手を広げる。
「ふっ、ふふ」
その行動がおかしくて私も思わず笑ってしまう。
気づいてたらさっきまでたくさん流していた涙が引っ込んだ。

「笑ってくれてよかった。
でも赤城さんに抱きつかれて慰めたかった」
はぁとため息をついた佐々木一等。
「わかりました。次に泣く予定があるので
大人しく佐々木一等の胸で泣きます」

「次も泣く予定あるの?!
赤城さんにはたくさん笑ってほしいから
悲しくて泣く予定を作ったらだめ!」
佐々木一等からそう言われた。

「悲しくて泣かないよう善処します」
そう大人しく答えた。


ああ、好きだなって思ってしまう。
これが恋なのかは分からない。
だだ分かることは佐々木一等とこうして時間を共有するのが好き。
今はそれで十分だと思った。

/ 21ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp