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憂鬱王子はキスをくれない. / ハイキュー

第1章 憂鬱王子はキスをくれない.



食事を終えると岩泉くんの部屋で筋トレをし
それが終わると木兎くんとランニングに行く
昨日も同じメニューだったからか体が慣れて
今日は意外とあっさりとメニューをこなせた
ただお腹は空いていたけど疲れの方が勝った

シャワーを浴び終わると髪を綺麗に乾かして
私は約束通り赤葦くんの部屋へと向かった
体も疲れてるし早く済ませてもらおうかな
彼なら体力オバケである木兎くん達みたいに
何度もヤッてヤリ潰したりはしないだろうし

── コンコンッ

「 入って来て良いよ 」

「 お邪魔します … 参りました 」

部屋に入ると赤葦くんはソファーに座って
読書の真っ最中だった様で本が散乱していた
赤葦くんに読書って何か合っている気がする
本を読んでいるからか黒縁眼鏡をかけている
彼は隣を軽く叩いて座れと言っているみたい
指示通りに私は赤葦くんの隣に腰を下ろした

「 ちょっと待っててもらえる?
もうすぐこの本読み終える所だから 」

「 分かりました 」

何もすることがないので彼の横顔を見つめる
眼鏡姿なんて初めて見たけど凄く似合ってる
知的でクールなオーラが醸し出されていて
そして男性なのにセクシーでエロティックだ

この何を考えているか全く分からない
ミステリアスな雰囲気に惹かれるのだろう
私が綺麗な横顔をぼんやりみつめていると
赤葦くんの視線がチラリとこちらを覗いた

「 見過ぎ。
そんなに俺に早く構ってほしいの? 」

「 いや … そうじゃなくて! 」

赤葦くんは持っていた本をテーブルに置いて
私の太ももを撫でながら顔を覗き込んできた

「 美雨にキスしても良い? 」

── 好きな人としたいからキスはダメ …

「 出来ればキスは … 」

「 じゃあ唇以外ならいい? 」

黙ったまま頷く彼は頬に軽くキスを落とした
唇ってこんなにも柔らかいものだったんだ
あまりにも優しい質感に私は戸惑ってしまう
唇にされたらもっと柔らかく感じるのかな?
そんな事を考えていると赤葦くんが口を開く

「 俺はアブノーマルが好きなんだよね 」

「 アブノーマルですか … 」

プロフィールブックに書いてあった様な …
って事は普通のプレイはあまり好まないの?
そもそもアブノーマルってどうゆうプレイ?

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