第1章 憂鬱王子はキスをくれない.
少しだけムスッとした顔も杏奈にそっくりで
そんな顔して俺を見てんなよと心の中で呟く
襲う気なんか正直なかったけど今すぐにでも
彼女をめちゃくちゃにしたい衝動に駆られた
「 それに
お前にセックスを教えたのもこの俺だ
前より体つきが妙にいやらしくなったのも
ヤる事で女性ホルモンが刺激されたからだろ
これでも俺に感謝出来ねえって言うのか? 」
俺はそう言い終わると同時に彼女に触れた
太もも辺りをいやらしく指でなぞっていく
急に触れた事におチビは驚き変な声を出す
「 ひゃっ!? 」
「 少し撫でただけでこんなに反応して 」
「 違いますっ!突然触ったりするから … 」
もっと俺に触れられたいって顔に書いてある
頼むから俺の事をもっとたくさん求めてくれ
杏奈じゃなくても似てるお前でも良いからさ
お前を元カノと重ねて抱こうとしてるなんて
知ったら軽蔑する?いや軽蔑されても良いか
いやらしく微笑んだ後おチビの体を押し倒す
「 ちょっと … 」
「 今日はもっと面白い事 教えてやろうか 」
「 は?! 面白い事 … ? 」
とてつもなく嫌な予感がしている筈である
拒否が出来ないおチビの顔は猛烈に引きつる
今はとにかく俺にすがるお前が見て見たい。
とず黒い感情と不純な気持ちが交差していた
「 風呂場に行くぞ 」
何かを決断したかの様に突然体を退けて
彼女の腕を引っ張りながら起こしてあげた
おチビは何かを察したのか不安げに言った
「 … お風呂場ですか?
誰かに見られちゃうかもしれないし
それなら私はここで大丈夫なんですが … 」
「 ダメ、ほら立てよ 」
強引に俺に言われるがまま立ち上がって
俺達は一緒に風呂場へと向かって行った
部屋を出る時に久しぶりに使う道具を持った
彼女はその袋に疑問を持っていないみたいだ