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憂鬱王子はキスをくれない. / ハイキュー

第1章 憂鬱王子はキスをくれない.



「 その知り合いから
180センチ以上の人が良いって言われて。
だから鉄くんにお願い出来ないかなって … 」

これはきっと嘘なんだろうなと思っていた
陽葵ちゃんは最初から黒尾さんが良かったし
それ以外の人に頼むつもりもなかったのかも
こんなに可愛い子に好かれている黒尾さんに
少しだけ腹が立ってしまったのは内緒である

「 分かったよ、やる 」

「 本当?鉄くんありがとう!
詳しい事が分かったらまた伝えるねっ! 」

好きな人とプライベートじゃないと言え
ウェディングドレスを着て2人で並んで
写真が撮れるなんて心底嬉しいだろうな

「 お前は小さいから似合わねぇだろうなァ 」

「 大きなお世話です
それに私は相手に黒尾さんは選びません 」

「 俺もお前を花嫁に選ばねぇっつうの 」

私達のやり取りをみんなか苦笑いしながら
見つめていたがこんなのいつもの事である
この家に来て数日経ち仕事には慣れて来たが
相変わらず黒尾さんとは仲良くなれていない

他の人とはなんとなく上手くやっていけそう
なのに黒尾さんとは馬が合わないというか …
まあ別に仲良くしたい訳じゃないし良いか

彼は私にとって苦手な人でしかなかった
それは今もこれからも変わりそうに無いや

「 美雨!今日も走りに行こうな! 」

「 うん、今日はバテない様に頑張る! 」

木兎くんはニカッと笑みを浮かべながら
行ってきますと元気よく叫ぶと玄関へ消えた
他の住人達も続々と仕事へと出かけて行った

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