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憂鬱王子はキスをくれない. / ハイキュー

第1章 憂鬱王子はキスをくれない.



PM 19:00

私は今日から炭水化物は抜く事にしたのだ
なるべく太りそうなものは裂けるつもり
今日に限っては疲れすぎて食欲すら無いけど

「 お前はなんでそんなに死んでんだ? 」

「 何でもありません … 」

「 俺がヤリ潰しちゃったからなあ!
久しぶりにヤるとなかなか萎えなくてさ! 」

お願いだから余計な事は言わないで下さい …
溜息をつきながらサラダを口に頬張っていく

「 及川といい木兎といい
体力馬鹿が相手だと女は大変だよなァ 」

「 黒尾、体力馬鹿って言うんじゃねえ!
まるで取り柄が体力しかねぇみて─じゃん 」

「 お前にテクニックがあるとは思えねえ 」

食事中でも本当に御構い無しだなこの人達
呆れながら私は会話には参加しないでいた
陽葵ちゃんも苦笑いしながら口を噤んでいる

「 美雨!何時から走りに行く?! 」

「 あ … えっと …
走る前に岩泉くんと筋トレする予定で …
岩泉くん、筋トレ何分くらいしますか? 」

「 1時間だな 」

「 じゃあ21時頃からでも良いですか? 」

「 了解っ! 」

私達3人の会話を聞いていた周りの人達は
キョトンとしていて驚いている様子だった
黒尾さんだけが意味深にニヤニヤしている

「 何?おチビはとうとうダイエットかァ 」

「 うるさい … ほっといて下さい 」

「 美雨ちゃんそれでご飯抜いてたんだね
私も協力するけど無理だけはしないでね? 」

陽葵ちゃんは心配そうに私に声を掛けた
とりあえずこれでみんなにバレちゃった

「 にしても
岩ちゃん直々に筋トレ教えてもらえて
ぼっくんと一緒にランニングとは豪華だね
美雨ちゃんは岩ちゃんとトレーニング中に
変な事されない様に気をつけなきゃね? 」

「 誰がするかよ お前と一緒にすんな 」

貴方と2人きりになるより安全なんだけど …
そんなことを考えながら苦笑いを浮かべた
すると黒尾さんが私に向かって口を開いた

「 本当に痩せられんのかねえ
もし痩せたら言う事1個聞いてやるよ 」

「 今までの暴言の数々を謝って下さい 」

「 いいよ 痩せたらな? 」

絶対に謝らせて見せるから見とけよ!
そう思いながら彼の横顔を目に焼き付ける
少ない食事を頬張りながら決意を新たにした

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