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憂鬱王子はキスをくれない. / ハイキュー

第1章 憂鬱王子はキスをくれない.



「 食後のフルーツもあるよ
食べたい人は自分でお皿に取ってね 」

陽葵ちゃんがフルーツを切り分けていた様で
お皿の上には色んなフルーツが盛られている
私が目を輝かせていると陽葵ちゃんが言った

「 美雨ちゃんも食べていいんだよ? 」

「 本当ですか?!いただきますっ 」

私が大好きな葡萄に手を伸ばそうとすると
横から大きな手でパチンッと軽く叩かれる
そんな事をする人は大体予想出来てしまう

「 黒尾さん、何するんですか 」

「 お前は食わなくて良し
メイドって呼ばれてるくらいなんだし
少しくらい痩せた方が良いんじゃない?
お前は陽葵を見習え、幼児体形のチビ 」

「 鉄くん あんまりいじめちゃダメだよ 」

── 嗚呼、やっぱりこの人が嫌いです

幼児体形、幼児体形って五月蝿いんだから!
もうこうなったら絶対に見返してやるんだ
黒尾さんにごめんって絶対に言わせてやる
苛つく気持ちをふつふつと湧く闘志に変え
私は伸ばしていた手を黙って引っ込めて睨む

「 俺は沢山食べる子嫌いじゃないよ
美雨ちゃんは本当に幸せそうに食べるし
そうゆう所って無邪気で可愛いじゃんか 」

「 俺もそうゆう子の方が好きだべ! 」

及川さんの寛大な優しさに感動すら覚える
やっぱりこの人は私にとって王子様的存在
そして賛同している菅原さんも優しすぎる
どうして東側の人はみんな揃って優しいのに
西側の人はこんなに冷たい人ばかりなんだ?

「 こいつを甘やかすなって 」

「 黒尾さんの言う通りですよ
少し痩せないと健康上よろしく無いですね 」

「 メイド服着れなくなるデショ 」

黒尾さんも赤葦くんも月島くんも手厳しい
なんだか現実的と言うかなんと言うか …
絶対にこの人達の事を見返してやるんだ!
私はこれからダイエットをする事を決意した

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