• テキストサイズ

憂鬱王子はキスをくれない. / ハイキュー

第1章 憂鬱王子はキスをくれない.



何品か出された料理は数分で完食してしまう
こんなに満腹感を得たのは久しぶりだった
このまま暖かいベッドで眠れたらより最高だ

「 これからどうするつもりなの? 」

「 どうしましょうか …
今はお腹いっぱいで考えがつきません … 」

「 俺が仕事を紹介してあげようか?
丁度1人辞めたから後任探してたんだよ
日給2万円で食事付きの住み込みの仕事
ちなみに家賃と光熱費は掛からないよ? 」

「 日給2万円で望むもの全て?!
やります!是非私にやらせてください!! 」

運がないと思っていたけれどそんな事ない
イケメンに食事をご馳走してもらった上に
こんな美味しい話まで転がってくるなんて!

「 ただし条件があるんだよねえ … 」

「 条件?それはどんな条件でしょうか? 」

「 美雨ちゃんさあ …
顔は悪くないけどその … 女子力低めだよね
やってほしい仕事は見た目の方も大事なの!
制服はこっちで用意はするんだけど … ね?
綺麗にする努力はしてもらわないといけない
あと2年契約だから長期勤務出来なきゃダメ
それの2つが約束出来るなら採用するけど 」

確かに例えば人前に出る仕事であるならば
見た目にもう少し気は使わないといけない
すっぴんでボサボサの髪の毛にダサい服
これじゃあ仕事を紹介するのも嫌だろうな
2年契約の方は私にとっては問題なしだな

「 分かりました …
出来る限り私なりにどうにかしてみます
だから仕事を私に紹介して貰えませんか? 」

「 じゃあ交渉成立って事で
仕事内容はねえ … 家事手伝いって所かな?
色々ルールはあるけど慣れれば簡単だし
こんな割りの良い仕事はなかなか無いよ! 」

「 ありがとうございますっ!頑張ります 」

家事手伝いなら私にでもなんとか出来そうだ
とりあえず仕事と家が決まって一安心した
こんなに良い話を彼から貰ったのだから
女子力高めるくらいどうってことないはずだ

/ 142ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp