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憂鬱王子はキスをくれない. / ハイキュー

第1章 憂鬱王子はキスをくれない.



「 そう言えば専用端末を渡してなかったね 」

洗い物を終えた時 陽葵ちゃんが私に言った
確か住人と連絡を取る時は専用端末が必要
そんな事を昨日言っていた様な気がしたな

「 はい、これ使ってね
ついでに今日の帰宅時間と食事の有無
まだ聞いてないと思うから連絡してみて?
今日は13時から買い出しに行く予定なの
家事はそれまでに済ませなくちゃいけない
だからそのつもりで動いていこうねっ! 」

「 はいっ!分かりました! 」

端末を開き西側の住人用のグループトークへ
帰宅時間と食事の有無を教えて下さいと
一言だけメッセージを送り私は洗濯を始めた

洗濯物が混ざらない様に4回洗濯機を回す
住人も私達が分かる様に自分のネームが
書いてあるカゴに洗う物を入れておくのだ

木兎くんの洗い物が圧倒的に多かった
流石プロスポーツ選手なだけあるんだな
ジャージとTシャツのオンパレードだった

私が大量の洗濯物と格闘をしている時に
住人専用の携帯の通知音が響いていた
グループトークを見ながら私は苦笑いした

黒尾鉄朗 :いつも通り
赤葦京治 :いつも通り
木兎光太郎 :俺は今日から2日間 遠征!
月島蛍 :いつも通り

木兎くん以外の返信に悪意を感じるのだが …
いつも通りって2日目の私に分かるか──!
陽葵ちゃんに聞くからもう良いもんねっ!!
本当に西側の人は感じ悪い人ばっかりじゃん
項垂れながら洗濯物を乾燥機に放り込んだ

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