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憂鬱王子はキスをくれない. / ハイキュー

第1章 憂鬱王子はキスをくれない.



「 美雨ちゃん 二日酔いは大丈夫?
昨日はワインを随分飲ませすぎちゃったし
今日の所は仕方ないって事にしておこうね
次からは寝坊しない様に気を付けておいて 」

優しい!優しすぎる!黒尾さんとは大違い
やっぱりこうゆう人を王子様と言うものだ
今の私には及川さんがとても輝いて見える

「 プロ意識無さすぎデショ 」

折角 及川さんの優しさに癒されていたのに
横から月島くんの暴言のアッパーを喰らった
はいはい、それは仰る通りでございますよ

「 今日は仕方ねぇよなあ?
黒尾が美雨を喰い散らかしてたんだからな! 」

「 黒尾さん手が早いんですね 」

「 うっせぇな──溜まってたんだって 」

木兎くん どうしてみんなの前で言うの?!
赤葦くんも平然と話に入ってきてるし …
出来れば誰にも知られたくなんてなかった
ただし割とみんな普通の顔して過ごしている
そっかこの家じゃこんな事は当たり前なのか

「 陽葵ちゃん … 本当にすみませんっ! 」

「 あれだけ飲んでたし仕方ないよ
それより昨日はあのまま寝ちゃったでしょ?
仕事始める前に先にシャワー浴びておいで?
髪の毛ボサボサだから綺麗にしなきゃねっ 」

「 ありがとうございますっ! 」

私は猛スピードでシャワーを浴びに向かう
鏡に映った自分の姿はまさしく悲惨だった
メイクしたまま寝てしまってドロドロだし
髪の毛は爆発したみたいにボサボサだし
深い溜息をつきながら全てを洗い流していく

── 私はもう処女じゃなくなったのか

こんなあっさり奪われてしまった私の初体験
相手は私が1番大嫌いな男 黒尾鉄朗だなんて

少しだけ腰が重くて痛い様な気がしたけれど
行為中の記憶がないから実感出来なかった
Hをしたのなら私はあの人とキスもしたのか
ファーストキスくらいは死守したかったなあ

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