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憂鬱王子はキスをくれない. / ハイキュー

第1章 憂鬱王子はキスをくれない.



「 その知り合いから
180センチ以上の人が良いって言われて。
だから鉄くんにお願い出来ないかなって … 」

これはきっと嘘なんだろうなと思っていた
それ以外の人に頼むつもりもなかっただろう
陽葵は俺に片思いしていた時間が長い筈だ。
それでも妹にしか見れなかった俺は避けてた
そろそろ諦めて次に進んで欲しいと思ってる

宮が言っていた様に望みを叶えて満足して
もしそれだけで良いと思ってくれるならば
最後にこれ位頼まれてやってもいいんじゃ?

「 分かったよ、やる 」

「 本当?鉄くんありがとう!
詳しい事が分かったらまた伝えるねっ! 」

こんなにも嬉しそうな顔してくれるのに
俺はこいつを恋愛対象に見れないなんて …
申し訳ないのか何なのか分からない感情だ

── 俺って残酷な事してるんじゃねえの?

あんな風な笑顔を向けられたら少し苦しい
この複雑な思いをスッキリしたかった俺は
横に居るおチビにからかうようにして言った

「 お前は小さいから似合わねぇだろうなァ 」

「 大きなお世話です
それに私は相手に黒尾さんは選びません 」

「 俺もお前を花嫁に選ばねぇっつうの 」

俺達のやり取りをみんなか苦笑いしながら
見つめていたがこんなのいつもの事である
おチビがこの家に住み始めて数日経ったけど
相変わらず警戒されてんのか嫌われてんのか
セックスの時以外の俺に対しては塩対応だ。
まあ別に仲良くしたい訳じゃないし良いけど

おチビは俺にとってただ苛め甲斐のある奴
ただそれだけの存在であとはただの世話係
それは今もこれからも変わりそうに無いや

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