第3章 後編
時刻が夕方に差し掛かると、街はまた一段と賑わいを見せた。
王女の生誕祭は数日に渡って行われるが、今日は夕方から色々なショーが楽しめると共に、飲食の露店も多数あるため、様々料理やお酒を楽しむことができた。
しかも今日は、城のバルコニーから王女が演説をするとのことで、よりたくさんの人で賑わっていた。
ユーリとアーデンはあの後暫く休憩し、夕方ごろから街へと繰り出した。
何とか理性ギリギリのところで止まり、ユーリが気を失うまではいかなかったが、若干恨めしそうな視線を受けたので、お詫びに何でも好きなもの買ってあげていた。
好きなものといってもユーリは宝石の類は興味がないので、もっぱら露店の食べ物に興味をそそられていた。
しかしそこまで大食いでもないので、時間が経たないうちに腹も満たされ、今は2人でバルコニーからの演説を聞くため、用意されているフリーの席で適当に酒とつまみを楽しんでいた。
そうやって過ごしていると、自然とこの国の情報が耳に入ってくる。
どうやら王女は相当な美貌の持ち主で、「王国一の花」と呼ばれているらしく、小さい頃に国王が不治の病で亡くなって以降、国を支え続けること数年、成人を迎えた今年、正式に王女として認められたとのことだった。