第3章 後編
※軽くR18です
ベットに押し倒され金色の瞳と目が合う事数秒、唇が重なる。
乱暴でない、けれど逃がさない角度で、アーデンの大きな手が後頭部を支え、赤髪の毛先がユーリの首筋をくすぐった。
「ここ最近忙しかったからなぁ」
息がかかるほど近い距離のまま悪い笑みを浮かべると、アーデンはユーリの下唇をなぞった。
「…私は観光をしたいのですが」
ユーリは無駄だと分かっていたが、一応抗議の声を上げる。
当然、そこで引くアーデンではないので、手加減はするし終わったら一緒に観光行くからいいでしょ、とさっきよりも深く口づけた。
片手が首の後ろへ滑り落ち、もう片方が腰を抱き寄せた。
逃げ場を塞ぐように身体ごと押し付けると、ベットが軋んだ。
アーデンの舌がユーリの歯列をなぞり、許しを請うまでもなく当然のように口内へ侵入した。呼吸を奪うような深さで、首の裏に回された指に力が入り、角度が変わる度に湿った音が部屋に響きわたる。
ユーリがやや苦しそうに身を捩ると、アーデンは口づけを止め、そのまま首筋に唇を這わせた。
鎖骨を辿るように下りていき、擽ったい感覚にユーリが身を捩ると服のボタンが外された。
布が左右に開かれ、まだ少し冷える空気が素肌に触れる。
アーデンの手が腹部から脇腹へ、手のひら全体で温度を確かめるように撫で上げると、唇は鎖骨に戻り強く吸った。後が残る程度に。
ユーリから声にならない息だけが漏れた。
「声出していいのに」
手は脇腹から肋骨の際を辿り、ゆっくりと上へ登っていく。
そして指の背が胸の膨らみの下端に触れると、そこで止まった。