第3章 後編
アーデンはサングラスを外して荷物を置くと、窓から海を眺めているユーリに近づき、その身体を後ろから抱きしめた。
驚いて振り返ったユーリと目が合うと、そのまま唇を塞いだ。
最初は啄むような軽い口づけだったが、次第に深くなる口づけにユーリは本能的に身の危険を感じ始めた。
実はユーリがアーデンの胃もたれを心配している発言の後、わざとなのかユーリの身体を求めてくることが増えたのだ。
心配する必要は何もないと証明したいのか、それを口実にただ抱きたいのか分からないが、ユーリの体力にも限界がある。
もちろん、恋人として触れ合うことが大事なのは分かるが、何事も限度があるだろう。
ここ最近は忙しかったのか暫く平穏な毎日を過ごしてたが、触れていない期間が長かった分、次が怖いとは薄々感じていた。
ユーリはアーデンに抱え上げられベットにそのまま押し倒されると、どう足掻いても逃げられない状況に、諦めるしかなかった。