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まだまだ青い白鳥たち~天童編~

第2章 ブロック②


くちゅくちゅと、厭らしい音だけが誰にも使われていない合宿所の部屋に響いていた。


天童くんは舌を絡ませながら器用に私のショートパンツを脱がせてきた。柔らかい生地のそれはスルっと簡単に足を抜け、あっという間に下着一枚の姿にさせられてしまう。


「……女バレのレギュラーなんてどうせ…って正直思ってたんだけど、何コレ。可愛くない?」
「……うるさいよ」


言っとくけどうちの女バレはみんな可愛い部屋着&下着だよ!普段ジャージしか着ないから、みんな下着だけでも…って可愛いやつ一緒に買いにいったんだから。


ピンクの下地に濃い赤のリボンが装飾されたそれは、いわゆる勝負下着といってもいいぐらいの可愛さで。横でリボン結びになってるだけだから解けばすぐに生まれたままの姿になってしまう。


「卑怯じゃん、こんなの男ならみんな好きデショ…」


密着している天童くんのアソコが固くなるのを感じる。興奮してるんだ。私を見て、興奮してくれてる。そんな事実に胸が熱くなって下半身が疼きだす。私も天童くんのこと言えないや。同じくらいイヤラシイじゃないか。


「…ねえ、解いて……?」
「――――はるか」


また舌を絡ませてきた天童くんはいとも簡単にショーツのリボンを解きながら初めて名前を呼び捨てで呼んできた。そうか、普通のカップルなら名前とか呼びながらセックスするのかな。それはやっぱり憧れなくもない。


くちゅ……


ボーっと考え事していると、天童くんは私のアソコに指を沈めてきた。初めは第一関節くらい。徐々に指の根元まで入れてくる。初めて異物を迎えた私のソコは違和感があったけど、優しく解されると安心して身を任せられた。自然と天童くんの背中に手を回す。


「…初めてが、天童くんで良かったのかも」
「………うん」


天童くんは辛そうな表情になり、目を細めた。ああ…もう挿れたい、のかな。


「…挿れて、いい?痛かったら言って」
「……うん」


もはやそれは許可などではなく。既に彼の先端は私の中にツプン…と挿れられていた。


………痛い。思ってたよりずっと。それでも彼の冷たい手が頬に優しく添えられているから大丈夫だと思えた。緑川はいつもこんなに優しく抱かれているのかな。


羨ましくて、羨ましくて。


ズキンとした胸の痛みの正体に、私は気付かないフリをした。

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