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夢で見た世界

第2章 遊戯王GX 消えゆく姿/丸藤亮 (非恋)



《…怯えているの?》

「…ッ、怖い、よ。亮はプロに成るために変わってしまったから…。ヘルカイザーと呼ばれるようになって…一度だって連絡が無いし…、それに─、」

《それに?》

「…いつも傍にいた明日香や万丈目は目の前で消えてしまったし、十代とヨハンは行方不明。…翔やジム達もバラバラで…みんなが居ない。そんな中で…」


──亮まで失うというの…?


《…壱伽。》

「この世界に来なければいいのに。」

ポロッと出た言葉に深い意味なんてなかった。
けれど、口にして初めて悟る。
私は、あの夢が現実になることを"予感"している。

《私達がいるわ。私達が貴方を守る。だから、まずは十代達を探しましょう。彼ならきっと後悔しない未来へ導いてくれる。》

「そうね…クイーン、ありがと。」


この時、既に感じていた彼の死。

私はどう受け止めればいいのか酷く長く悩んでいた。
心の隅に闇が根付く事もしらずに…

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