第3章 ONE PIECE 今頃気付くなんて/Ace
カチャ…
部屋に入るとエースとルフィがお酒やらお菓子やらを散らかして雑魚寝していた。
私はため息を零すと、エースの脇腹辺りに空いたベッドスペースに腰を下ろし、癖のある柔らかな黒髪を一撫でする。
私は…彼に惚れてしまっていたらしい。
今頃気づくなんて…
『どぅしたらいい?』
あんなに好きだったシャンクスに認めてもらえたのに…
よりよって君に見られてしまった事でショックを受けて、気づくなんてね。
君は責任取ってくれる?
取ってよね。
『君が好き。』
私はうつ伏せに寝そべっているエースに甘えるように抱き付いた。
──と、言う夢を見た。
『どぅしよ…エース。私、欲求不満なのかな?』
「それは、愛の告白と受け取っていいのか?」
End