第6章 第三夜
「はぁ…はぁ…っ」
スタンガンを持った犯人の男がこちらに向かって走ってきたのだ
「犯人お出ましだね。圭斗はゆっくり来ていいからね」
『えっ…ちょっ…』
ブツッと強引に通信機を切る
犯人は奏たちに気付くとスタンガンを向ける
「邪魔だ!」
「そうはいかないんだよねー…」
「チッ…」
犯人は奏に向かって突っ込んで行く
「奏さん!」
「……大人しく捕まりなよ」
そう言うと奏は犯人が持っているスタンガンの手を避けてその場で足を引っ掛けて転ばしあと押さえる
手から離れたスタンガンを蹴り犯人を押さえる
「す…すごい…」
華澄は慣れているため「さすがね」と言う
初めて見た咲哉と要はその一瞬の出来事に唖然する
「はい、逮捕」
「なっ…なんなんだよお前…」
「ただの通りすがりだけど?咲哉くん、ジャッジメントに連絡して」
「は…はい!」
奏の指示で咲哉はジャッジメントに連絡する
奏はいまにも暴れそうな犯人を動けないように押さえる
「暴れないでくれる?」
「くそっ…」
「次、さっきみたいなことしたら今度は魔法管理委員会行きよ」