第6章 第三夜
「あたしがなんだって?」
「か…奏さん!聞いてたんですか…?」
「たまたま聞こえただけ」
サラッと言う奏
「あ、この間の通り魔の犯人見つかったから追うの手伝って欲しいってさ」
「通り魔?」
「要は入ったばかりだから知らないか。最近通り魔事件があってさ、その犯人を探してるんだ」
「いまは華澄と圭斗が追ってる。最終的に公園に追い込むから至急来てって連絡入ったから行くよ」
「わかりました。華澄さんと圭斗さんについてはあとで紹介するから要も来る?初のジャッジメントの仕事だし」
「あぁ。行く!」
三人は公園へと急いだ
時折華澄や圭斗と連絡を取りながら急ぐ
「着いた…」
「はぁ…はぁ…まだ犯人は居ないですね」
「油断は…」
「奏!」
「……華澄」
テレポートで華澄が現れる
今までの経緯を三人に説明する
「…と、いうわけなの。恐らくもう少しで来るはず」
――――――ピリリッ…
再び奏の通信機が鳴る
連絡してきたのは圭斗だ
「圭斗?」
『犯人がそっちに行った!スタンガン持ってるから気を付けろよ』
「わかった」
相手がスタンガンを持っていると三人にも伝えていた時だった――