第6章 第三夜
「姉さんと同じところにいるんだよ」
「え…えぇぇぇぇぇぇぇっ!?」
要の大声が響く
咲哉が「ちなみに魔法使いな」って言うと再び大声出してビックリする
「でもね、水瀬くん」
「は…はい」
「あたしがMEEOにいることは内緒よ。もちろん学校の人たちにもね」
「え…」
「ややこしくしたくないのよ」
「わ…わかりました!」
ビシッと姿勢を正しくする要に奏がクスッと笑う
「そんなに緊張しなくていいよ」
「は…はい」
(なんていうか…不思議な人だな…)
―――――ピリリッ…
「ん?ケータイの音…?」
「ごめん。あたしの通信機だ」
「どうぞ、出てください」
「ありがと」
奏は一旦部屋から出て通信機を通して話している
残された二人は奏が話してる間話をしていた
「水城さんて…不思議な人だな」
「あ、やっぱりそう思うか?」
「やっぱりって…お前もそう思うのか?」
「まあな」
咲哉は最初に奏と出会ったことを思い出していた
「オレらと一つしか違わないのに大人って感じなんだよな」
「あー…わかるわかる」
そんな話をしてるとドアがいきなり開く