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魔法都市

第5章 第二夜




「篠原くんたち三人が今からそっちに行ったからあとよろしくね」

『えっ…今からですか!?』

さすがに急な話に驚く咲哉

「うん、今から。あたしはあまり行けないけどあとはよろしくね」

『えっ…あ、はい』

そう言ってブツッと切れる
そんな様子にマナと洸は苦笑いする

「あまり、うちの可愛い弟をイジメないでくれるかしら?」

「期待してるんだよ、咲哉くんには」

「それは姉としては光栄なことだけど、咲哉だっていろいろ忙しいんのよ?」

「わかってるよ。わかってるから三人を行かせたんだよ」

「そう」

「じゃあ、なんかあったら呼んで。隣にいるから」


「わかったわ」

そう言って部屋を出る奏
隣の部屋は特別総指揮官である奏専用の部屋になっていてなにかをするときに必ず使用してるのだ
洸とマナでさえあまり入ったことがないのだ

「ふぅ…」

部屋に入るなりイスにだらしなく座り一息吐く

『ずいぶん疲れてるみたいだな、奏』

「……クロ」

いきなり声を掛けたのは使い魔のクロ
クロは自分の力で異世界からこちら側(人間界)にやってきたらしい


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