第5章 第二夜
「わかりました。じゃあ、オレは先に戻るんで」
咲哉はそう言って出ていく
「ほんと、咲哉くんてしっかりしてるねー」
「どこの誰かさんがいいお姉さんだからじゃない?」
「それは褒めてるのかしら?奏」
「もちろん」
そんな他愛のない会話にも笑い声が絶えないのだ
奏はちらっと時計を見て立ち上がる
「洸はジャッジメントの方に話付けといて。あたしは弥生さんの方に行くから」
「ん?あぁ、わかった」
「じゃ、よろしく」
奏と洸はそれぞれ出ていく
「相変わらず二人も忙しいよね」
「てか、弥生さんて?」
「あぁ、そうね。あまり会う機会がないけど話しといたほうがいいわね」
マナが悠太に弥生のことを説明する
「佐野弥生さんといってこのMEEOの一番偉い人なのよ」
「…マナさんは会ったことあるんですか?」
「一応洸の秘書やってるから何回も会ってるわ。奏は特別総指揮官だし洸が不在のときは代理として度々会ってるの」
「へぇ…水城も大変な立場なんだな」
改めて奏の立場の忙しさに気付く悠太
そんな話をしてると話を終えた二人が戻ってくる