第5章 第二夜
「んじゃ、ウチの連中の手借りる?」
「…え…」
一瞬沈黙が流れる
洸は奏が考えそうなことだなと思いフッと笑う
「あらあら」
その横でクスクスと笑うマナ
「か…奏さん?」
「ん?」
「いまの…本気ですか?」
「うん。本気」
珍しくニコッと笑顔になりながらそう言う
三人の意見に有無を言わせまいと間髪入れずに言葉を続ける
「篠原くんがちょうど入ってくれたて少しは楽になったしあたしはやるべきことがあるからなかなか同行出来ないけど街の様子も兼ねて巡回に行ってきたらいいんじゃないかな?」
「あー…なるほど」
「確かにそっちのほうがいろいろと情報が入るよね」
「いい案なんじゃないかな。ここで暇を弄ぶよりは」
三人の意見にジャッジメントの巡回に同行することが決定する
ジャッジメントの方には奏と洸から話をしにいくらしい
「それにジャッジメントも魔法管理委員会の元あるから前々からMEEOと全面協力で巡回を強化する話もあったし、いい機会じゃん?ねぇ、洸」
「そうだな。上とジャッジメントにはオレらが行くからオッケーが出たら明日にも行けばいいさ」