第5章 第二夜
「……え?」
「篠原くんが最初に来たときに説明した指揮官は洸さんだけど、奏はその上の特別総指揮官なの。本当に“なにか”ない限り奏が指揮を取ることはないんだけどね」
「………」
「ビックリしてるでしょ?」
「まあ…うん」
「そのうち分かるわ」
「……?」
どういう意味なのか分からないが、まあいいやと思いながら華澄の後を歩く
そんなこんなしてるうちに奏と圭斗がいる部屋に着く
「奏、お待たせ」
華澄はドアを開けながら言う
「いらっしゃい篠原くん」
「あぁ…」
相変わらずの奏に動じずに短い返事をする
「よぉ、悠太」
「圭斗…」
「待ってたぜ」
「そーかよ」
圭斗も悠太と短い挨拶をする
近くにある椅子に座る悠太
「…それで?あの時の返事は考えてくれた?」
「あぁ、考えてきたぜ」
「そう。返事は?」
「イエスだ」
「……」
華澄と圭斗はその答えに驚く
二人は悠太の答えはノーとくるんじゃないかと思っていたからだ
奏は予想通りという風にフッと笑う
「イエス…か」
「なんだよ」
「MEEO(ここ)がどんなところか知りもしないでその結果を出したの?」