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Your my hero

第1章 エレベーターで



白い下着越しに彼女の割れ目へと人差し指を滑らせればビクリと震える彼女の腰、早くもしっとりと湿った感触に嬉しくなれば、ぐに、と小さな突起を押し込むように指を押し付けては力を緩め、押し込んでは力を緩め…の動作を繰り返しつつ自分も早くこの息苦しさから開放されたいとジャージのズボンを下ろす。


「んあっ…ァッ…やあんっ!ァあっ、とろきく…ぁっ」

「風林…」


風林の小さな突起を押しつぶしていた指は、彼女の甘い声で興奮が増して次第に円運動を開始し、その内に強く押しつぶしたままスライドさせるような動きとなり、短く早くなっていく彼女の声と併せて焦凍も自身の雄を風林の太ももに擦り付けながら互いを高め合う。

まだやっと両手で数えられるくらいの回数を重ねてきた行為であるが、すっかり風林の身体を知り尽くした焦凍にとって、どこが風林を気持ちよく出来る場所であるか容易に分かり、もっと気持良くなって欲しい、その一心で攻めを続ける。


「ァアッッ―――!!!」


そうしている内に風林が身体を反らせて達してしまった、まさにその時であった。

外からエレベーターを使おうとボタンを操作した者がいたのであろう、静かに扉が開く。


「………は?」


扉の外で目を丸くしていたのは、風祭風林の幼馴染の少年、音宮奈沖。名前とは裏腹に鏡を使用した個性の少年であるが、今はその情報はどうでもいいだろう。

もともと大きな目を更に大きくさせて驚いてしまったのは訳がある。

友人達と談笑して、そろそろ部屋に戻ろうとエレベーターの上向きボタンを押した。ただそれだけだった筈なのに、だ。開いた扉の先では幼馴染が操作ボタン付近に身体を預け、とろりと蕩けた表情をして甘い声を発していたのだ。だらしなく開いた口からは透明の雫が垂れ、上顎と下顎を繋いでいる……そんな、アダルトビデオか如何わしい漫画のような光景が目の前に。


「は………?」


信じられない光景に2度、同じ言葉が漏れる。

まさか、一人でそんな状態になるとも思えないので、ゆっくりと顔を上げていけば、幼馴染に覆いかぶさる焦凍と視線がぶつかった。


瞬時に焦凍はエレベーターの閉めるボタンを連打する。
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