第1章 悲劇のヒロイン
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「あ..怜お義兄様っ」
「真紘さん、お仕事はどう?」
「はい。覚えることがたくさんあって
大変ですがやり甲斐があります」
「それなら、よかった」
「これも怜お義兄様のお陰です」
「そんなことないよ?
君が頑張ってくれていたからさ」
「本当に感謝しきれませんっ
何か怜お義兄様にお礼がしたいです」
「僕に、お礼...?」
「はい! お義兄様が良ければ
今度のお休みにお食事に行きませんか?」
「今度のお休みは..えぇと...
うん、空いてるよ」
「あぁ、よかった! それじゃあ
19時に広場の庭園で」
「わかった。必ず行くよ」
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