第1章 悲劇のヒロイン
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怜お義兄様は
私たちのために、と
お屋敷の敷地を広げ一軒家を購入し
自分の仕えに私たちのお世話もさせた
手助けがあってこそ
私はこうして成人を迎えられた。
高校卒業後は専門学校で
接客サービスについて学び
結果、五ツ星評価のあるホテルに
就職することができた。
長男の真斗は父と同じファッションの道へ
次女の紘華は名門校へ首席入学
次男の紘斗はサッカーの強豪校を目指す
それぞれの道に進むことが出来たのは
怜お義兄様のお陰なのです
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