【文豪ストレイドッグス】死んだら友人とトリップした件。
第1章 トリップしちゃったんだけどどうしよう(白目)
「手前…此処で何してる。」
目の前に有る銃口。
そして、目の前にいる文ストの中原中也。
「いえ…別に…」
表情を崩すことなくうちは口を開く。
慣れてるなって?
…別にどうだっていいでしょ。
「手前はどこの令嬢だ。」
うちの声なんかに耳を貸すこともせずに中也は続ける。
「別に何処の令嬢でもないんですけど…」
悪魔でうちは金持ちじゃない。
それに、こっちの世界で家があるかも知らないし。
…ないんだろうなぁ。きっと。
「じゃあ何でこんな所にいンだよ。」
まったく耳を貸してくれない。
人の話を聞けない人だなぁ。
「……うちは、孤児です。そこの貧民街で日々生きていますけどなにか?」
思いついた言い訳を口にする。
「…手前今何歳だよ。」
銃を降ろした。
「…18。」
18歳。雨宮結花。
拝啓、現世の母。
この度うちはトリップしました。